2012年5月31日木曜日

ゴールデンベリー キク科の花

 ゴールデンベリー(ホオズキ)がこんな色(左)になりました。本当は右の写真の小さいほうの実位の色で収穫なんですが、とりあえず一つ取ってみました。
本来は外皮が枯れたようになってから収穫なので、これはまだ半熟ですね。
因みに小さいほうの実は、脇芽を取ったときに、実が落ちて追熟みたくなったものです。
まず大きさですが、房はフルーツトマト位で、実自体はミニトマト位ってとこですね。
トマトよりも果実の皮がプリッとしていて、香りはトマトっぽくて、味はフルーツトマトに砂糖かけたってくらいの甘さです。


すごく甘かったので、とりあえず糖度計にかけてみました。
写真撮りずらかったのですが、なんとかピント合いましたね。
半熟の方の実を測定したのですが、大体現在10~11ってとこですね。
ミカンやイチゴよりも甘いって言うくらいの糖度です。
完熟したらどうなるのでしょうね?
本格収穫はあともう少しかかります。
 この花は何だと思います?
特に左の写真は、なかなかお目にかかることもないと思いますよ。
左は、トレビスの花,右は春菊です。
なんでなかなかお目にかからないかというと、それは普通の農家は、うちよりも勤勉だということかもしれません。
そもそもトレビスやレタスのような結球の葉菜類は収穫期が過ぎたら、抜きとるなりした後、マルチを剥がして圃場を綺麗にするものなのですが、うちでは放置します。
収穫後にも少しだけ食べられるところがあります、というのが言い訳です。
ただし、放置しておいた副産物的なところで、こういう結構綺麗な花に出会えるということもあるのです。因みに、この花は食べられるようです。
なんで春菊と並べたかというと、この二つどこか似ている気がしませんか?
そう!葉っぱの味,形は全然違いますけど、この二つはキク科の仲間です。
話はそれますが、結球性というと、じゃあキャベツは?・・・というとあれはアブラナ科なので、小松菜やナバナのような黄色い4枚花弁の花になります。
野菜の花も咲かせてみるとおもしろいものですね。

2012年5月30日水曜日

キュウリ +ソイル トウモロコシ


キュウリ
キュウリは風と寒さに弱いので、植え込み後は、トンネルをかけて保温と風除けをします。
昨日はトンネルを取り、支柱を立てて誘引までを行いました。
蔓も伸びてきていて、花やフデ(小さいキュウリ)も付いていました。
キュウリもトマト同様に誘引時には下の方の脇芽を取り除きます。しかし、ここまで大きくなっていると、脇芽からフデが出ていることもあるので、もったいないな・・・と思いながらも、ここは心を鬼にして根もとからポキッと取り除きます。
今日は、一番大きくなっていた実を採って試食してみましたが、ポリっとした食感で、皮も固くなく、非常にみずみずしい、青臭さと少しの甘さを感じました。素晴らしい出来栄えです!!
ちなみに、吉田農園のキュウリは、キュウリのキュウリです。言っている意味が分かりずらいと思いますが、これは、スーパーマーケットなんかにあって、皆様が目にするほとんど全てのキュウリは、実は根っこがキュウリではありません。カボチャです。だからカボキュウです。
なんでそんなことをするのかというと、形と保存性と輸送性、それから耐病性のためです。
普段スーパーで‘カボキュウ’を購入されている方は、一回‘キュウリ’を食べてみてはいかがですか?
見た目は曲がりもありますが、どんなにクネクネでも、あるいは真直ぐで綺麗だろうが、味も成分も実は全く変わらないキュウリです。

昨日はミタカマーケットという企画にお邪魔しました。
プラスソイルさんが出店なさっていて、吉田農園の野菜達。(ディル,ツルナ,サルバチコ,大根)も販売されていました
この日は夕方5時頃に到着したので、うちの野菜は大根以外は売り切れていました。
うちの自動販売機では香草類が売れ残っていても、大根が売れ残っていることってあまりないので、なるほど場所と方法が違えば様々だと感じました。
ミタカマーケットは毎月第4火曜日に三鷹駅の南側にある産業プラザという建物の横で開かれていますよ。











この方がプラスソイルさんです。
とても勉強熱心な方で、新しい野菜や、珍しい野菜等にも興味と価値を見出してくれます。
吉田農園とは昨年からお付き合いが始まり、東京三鷹市にこだわり、現在吉田農園の野菜の他、大沢,北野といった地区の農家が生産する農産物を、都内のレストランを中心に配達してくれています。
様々な取り組みをなさっているので、詳しくはフェイスブックをご覧ください。

トウモロコシ
左から順々に種まきしていったので、このような階段状に出来ていきます。
まだ雄穂(雄花)も出ていませんが、これらはたぶん6月中頃には収穫が始まりそうです。ごらんのとおり、たくさんは作っていませんし、収穫期には虫と鳥という大敵が現れます。実際に販売に結び付くものは更に少ないにもかかわらず、お店や注文等で、あっという間に売り切れてしまいます。
このトウモロコシは、新鮮なうちであれば生かじりできます。昨年は生でBrix15くらいだったので、メロン(高価なものでない)位の甘さでした。吉田農園に遊びに来てくれた方で、虫食いの残りみたいな物をつまみ食いした方は、大体が新鮮なものの味に驚かれますね。

2012年5月28日月曜日

アーティチョーク ボナペティ 枝豆 ジャガイモ 逃亡

アーティチョーク
アーティチョークってアブラムシすごいですね。
たくさんつくことは知っていましたし、昨年もそれなりについてはいましたが、ここまでは・・・
EM石鹸というものを手に入れましたので、これとDeath Sauceやら焼酎やら入れた、強烈にHotな一撃をおみまえしてやろうかと考えています。
昨年は大切に見守りすぎて花が咲いてしまったので、今年はこのくらいで第1号収穫しました。

次取れるのに暫くはかかりそうです。



ボナペティ 

アーティチョークの行き先ですが、ボナペティさんです。
左の写真 渋ーいダンディな方がソムリエのオーナーさんです。
右の写真 なかなかの男前さわやか青年と、かわいらしい女性がシェフです。
私残念ながらお酒ほとんど飲めないのですが、お酒ダメな方にこそソムリエって必要なのかもしれないです。
以前、ここに食事しに来た時、私にドンピシャのスパークリングワインを教えてもらいました。以後、私が飲むワイン系統はそのスパークリングワインばっかりです。その日の気分や料理等のヒントでピッタシのワインを紹介してくれますよ。
因みに、エレベーターホールにワインがびっしり並んでいますので、お酒好き,ワイン好きの方は目移りしちゃうのでしょうね?
で、料理ですが、オッシャレでウマイ!!吉田農園のレストラン関係のお客様では一番古くからお付き合いがありますので、うちの野菜の事もよく知っていらっしゃいます。それに、うちで試験的に育てて採れた野菜なんかも結構使ってみてくれますので、私も勉強になったりします。
たまに野菜を持っていくことがあるのですが、3Fのエレベーターホールから美味しそうな匂いがしてくるので、空腹での納品は非常に堪えるのです。
男性(私を含めですが)は、デートなんかでここ選んでみてください。美味しいフルコースと良いワインを飲んで、「あれ?そんなに懐痛くない。」ってなります。
予約はしておくことをお勧めします。満席の看板が外にかかっているのを目にします。


 枝豆とうとう花がつきました。
枝豆の花って極小なんです。大体楊枝の玉っころの方くらいの大きさです。
この枝豆、高温には弱いという特徴があります。それは、木ではなく花(花粉)が高温だと機能しないのです。
しかも、受粉が活発なのは、花が咲いている期間の中でもほんの2~3時間程度なので、温度には注意が必要です。
もしも花の時期高温になってしまうと、鞘はあれども実はつかずという悲しい枝豆が出来上がってしまいます。
今年2012年は、三鷹近辺ではカメムシが多発する年回りだと近所の農家の方が教えてくれました。
カメムシは鞘を挿して豆にいたずらしてしまうので、どうなる事だかちょっと心配です。

 ジャガイモ
まだまだ小さいのですが、昨日ジャガイモの木を見ていたら、なんだか非常にイモが食べたくてしょうがなくなってしまったので、無理だと分かっていながら、試験掘りだという言い訳を自分に言い聞かせて採ってみました。
案の定極小です。
右のがインカのめざめ,左がキタアカリ、大きさが分かるように絹サヤと並べてみました。

茹でて食べてみましたが、キタアカリはTHEイモって感じです。そうそう!これを欲していたのです!!コロッケやポテトサラダにしたら・・・ダイエットは諦めてください。
で、インカのめざめですが、たぶんコイツの影響だと思いますが、茹で汁が黄金色になります。すごい色です!
味ですが、これはイモを超えました。栗です!
自販機やお店並ばないかも知れません。私が食べます。


一昨日の事です。
アズキ!!
やってくれました。脱走です。
以前のブログで趣味に「脱走」と書きましたが、血が騒いだんでしょうか?
三鷹警察にご厄介になっていましたので、もはや前科4犯で今回で5回目のタイホです。探したり、迎えにいったおかげで午後の仕事がつぶれてしまいました。
スカーフの模様といい、まさに昭和の泥棒のごとくの逃走劇だったのでしょうね。
家に帰ってきて、猿ぐつわの反省中です。

2012年5月26日土曜日

釣り やさい村さん フルーツトマト

最近ちょっとあちこち動き回っていたので、アップ出来てませんでした。
今日は今週あったことを書きます。


月曜日なので、ほぼ一週間前ですが、この日は吉田農園は、漁業的な動きとなりました。
早い話、友人と釣りに遊びに行ったってことなんですが、ずる休みではないですよ。ちゃんと収穫はしていきましたので!


 小学校1年生の時からの友人です。気づけばもう知り合ってから26年ですよ!
 因みにこの方はネイルやまつ毛エクステンション等、美容関係の仕事をしている人です。

私は海釣りは初でした。
ここで大きな問題発生です。私ホントはイソメってダメなんです。触れない・・・
イソメに似たものでミミズがいますが、触る機会ってそんなにないんですよ。しかも奴ら(イソメ)噛むし・・・
私も農家やってるので、小さな青虫くらいは手で潰してしまいますが、大きいのは鋏で切ったりバーナーで焼き殺したりするんです。そもそもあまり虫触れない性質なんです。だから、祖母が大きめの夜盗虫や根切り虫なんかをほじくり出して背中から手でプリっと破くのをみて、(スゲー)って思うのは、今でも同じです。
 この日は餌つけなきゃ話にならないので、どうにかこなしました。

結果ですが、私はちっこいハゼが2匹、友人はギンポと、なんだかよく分からない名前の魚っぽい形した赤い魚が釣れたので、なんとかボウズにはなりませんでした。

まあそんな遊びの話だったんですが、趣味で釣りとなると、この方です。
三鷹でオーガニック系のお店といえば、言わずと知れたやさい村さん!有機系の食材を販売するお店の中でもかなりの古株です!!今から30年くらい前からですから、大体吉田農園が無農薬に転換した同時期にはもう有機,オーガニックっていうコンセプトでお店をやっていたそうです。
この方は、魚釣りと魚食べることとギターとお酒の好きな村長さんです。
今現在吉田農園の野菜を扱ってくれるお店の中でも最も古くから扱ってくれているお店です。
ってことは・・・そう吉田農園の先代と同じくかなり変わってらっしゃる!!
エピソードは幾つか私も聞きましたが、具体的には仲良くなって聞いてみてください。柔和な外見からは想像できないような破天荒な経験をお持ちの方です。
釣り関係だと、東京都の島嶼での釣り仙人みたいな人の話なんかがありましたね。

仲良くなるには?お分かりですね!?たくさん通って、吉田農園と書いてある野菜を選んでレジにGO!!です(笑) 配達もしてくれます。
あと、太極拳を教えている先生でもあるので、興味のある方は行って聞いてみてはいかがですか?
お店は毎日やっていますが、配達等があるようなので、村長さんに間違いなく合うには日曜日はお店にいらっしゃいますよ。


フルーツトマト
吉田農園のトマトの中でも毎年一番最初に実をつけてくれるのがこのフルーツトマトです。
今年は気候の問題なのか、咲いた花が軸から取れる落花という現象が発生です。
第1段目は通年より少なめでしょう。
←これは、大体第4段目位の花が咲きほこった頃に赤らみ始めるので、おそらく初ものは7月初頭頃でしょうか?
昨年は平均してBrixが7度前後でした。今年はどうでしょうかね?

今ではほとんど存在しない露地でのトマト栽培です。雨次第お日様次第で味は変わりますので、今年の味は過去も未来も2度と出来ません。だから一つ一つがスペシャルです!!

2012年5月20日日曜日

風の駅マルシェ

本日2回目のアップですね。
午前中収穫して、あらかたの作業をしたので、午後はふらりと出かけてみました。
今日は吉田農園の野菜を扱ってくれているお店に3ヵ所行って写真を撮ってきましたが、こちらもネタの関係上一つ一つ小出しにしていきます。


ここは風の駅さんです。リンクがあるので、場所等はそちらからどうぞ。
ジブリの森美術館のすぐ近くのカフェです。
ここではクワトロフォルマッジを注文したのですが、写真に撮る前に気づいたらかじってしまっていたので、そのピザは画像無しです。
お昼食べずに出発してしまったので、腹ペコだったんです。
私が小学生頃、ここはガソリンスタンドでした。このガソリンスタンドがずーっと放置されていて、丁度ジブリ美術館ができる頃だったか?そのあたりに鷹だのフクロウだの猛禽類がいる観光案内所?バス停?のようなものになっていました。
ジブリから吉祥寺までの途中や、公園や上水辺りの散歩の途中でちょっと一息つくにはもってこいの場所で、なんだかもったいないと思っていたら、最近になって小腹空いたときに丁度いいサイズのピザなんかを出してくれるお店ができました。
20年ちょっと前からは考えつかないような素敵な空間ですよ。


 ピザはもちろんその場で焼いてくれます。
たぶん風のすみかというパン屋さんでも培われた技術なんでしょうか?生地がふわふわで柔らかいです。上に乗っている緑の葉っぱがサルバチコですね。
これは、お土産にテイクアウトしたピザですが、家にもって帰って1/4にカットして、祖母に「万助橋のところのピザ屋さんのピザだよ食べてごらん」といって渡したら、ぺろりと平らげて「もうないのかぇ?」とちょっと残念そうでした。柔らかいので入れ歯でも全く問題無しのようです。
残念ながら、1/4は祖母、1/4は妹に味見としてあげたので、もうありませんでした。2/4は・・・そりゃあ納まるところに納まりましたよ。非常に美味しかったです。
たっぷりチーズで卵も入っていて、私にとっては1/4じゃあ我慢できませんね。
祖母もピザ好きなのですが、また買ってくるからといって今回は1/4で我慢してもらいました。


今日風の駅にお邪魔したのは、マルシェがあるからなのです。(こっちを書くところがピザ食べちゃったので、ピザメインの回みたくなってしまいました。)
風のすみか農園という畑が相模原にあり、そこから採れた野菜や、杉並区の農家の育てた野菜が並んでいました。
吉田農園からはスナップエンドウと、トマトの苗(Cherokee purpleとBrandywine pink)を出荷しました。私が到着したときにはスナップエンドウは売り切れていたようです。
毎月行っているイベントなので、来月は今とは違った野菜が並ぶことだと思います。






落花生種,ルーコラ,サルバチコ,イチゴ,トマト,花

 落花生の種とり
これは昨日5/19の夕方大体19:00ですので画像が暗くなってしまっていますが、落花生の煎っていないものを保存して、今年の種として使う分です。
これをポットに播いて苗を育て、今年の晩夏辺りに収穫できるといいなと思っています。
しかしなにぶん今年は種まきが非常に遅れてます。
どうなるでしょうね?

←ルーコラ       サルバチコ→
 ルッコラですが、料理人の人がルーコラと言っていたので、あえてルーコラと書きました。ただのカッコつけですけど・・・
右はその原種と言われているサルバチコです。
親戚みたいな間柄なのに、花の形も色も数も違うんですよ。
 どちらもエディブルフラワーですが、サルバチコは、のらぼうや小松菜なんかと同じような形なので、うちでは単純に種を採るために咲かせているっていうことですね。

 で、そのサルバチコですが、去年の秋に育てたものに実が付き、はじけてあちこち飛んだようですね。
サルバチコの種は特に小さくて、公園の砂と同じかそれ以上に細かいので、遠くまで飛んじゃうのでしょう。
ガードレールの下のアスファルトの裂け目からたくましく出てました。
生命力は結構強いようですね、まさに草並です。ツルナと同じくらい強いと、夏の葉ものに使えるかもしれないのでちょっと期待です。


 今朝は花がいくつかあったので撮っておきました。
左 まだ本格始動でないのですが、カボチャです。
中 同じく今後期待のミニメロンです。
右 これはジャガイモです。この木の地下に美味しいものができます。
花がナスみたいですね?そうジャガイモはナス科です。トマトやピーマンの仲間なんですよ。
だから本来は、トマトのような病気に敏感な作物の近くに比較的頑丈なジャガイモは植えちゃだめなんです。うちはたまに無視しますけどね。


おや?イチゴが!!
赤くなってますが、裏側は白かったです。
ワイルドストロベリーってやつかな?実は小さくて、ラズベリーを1.2倍くらい大きくしたくらいの大きさです。
鳥が先か、はたまた蟻が先か?こういった者達と争って収穫しなくてはならないのですが、相手は生きる為に狙っているのです。手ごわい!












さてトマト畑です。
ここの畝には2種類植わってます。
シシリアンルージュ
そもそもはソース用ってことで考えられてらしいのですが、生で食べても甘さバッチリの砲弾型のミニトマトです。
そもそも、ゼリー質が少なくて、水分がたくさん出ないって言うだけでソース向きと言われているだけの事なので、トマト好きの方は是非生で食べてみてください。ソース用って意味分からないっていうクラスの味です。
ただし、これ、ソースに使っちゃうと度肝抜かれます。
ショックなくらいウマいですよ!!しかも、レトルトのミートソースなんかにこのトマトを加えて加熱するという方法でも味を上昇させることができる、なんとも便利な野菜です。
収穫したものは、やさい村さんや、プラスソイルさんへの出荷でいっぱいいっぱいで、販売機に入らないこともありましたね。
今年はたくさん取れるといいな。





Cuor di bue(クオール・ディ・ブエ)
イタリア語で牛の心臓っていう種類です。
フランスではクール・ド・ブフって言うそうです。意味は同じです。
巾着を閉じたような形で、上部にしわがあり、チーズのカチョカヴァロにそっくりです。料理としての相性もいいみたいですよ。
ち密な肉感で皮も実も柔らかく、厚めにスライスしてステーキのように焼いたり、ソースに加えてもいける!!ホントは生食向きなんですがね。
サンマルツァーノのように酸っぱくはないみたいですが、フルーツのような甘さもない。ただしそれが無くても余りある、ウマいトマトですね。
昨年は大失敗だったのですが、腐るとなんだか鰹節みたいな匂いがしました。これってグルタミン酸の片鱗なんでしょうかね?

昨年、このCuor di bue と、シシリアンルージュだけを使ってソースを作り、ピザを焼いてみました。
20cmくらいの大きさでも2・3枚はペロッといっちゃえるし、おなかいっぱいでもまだ食べたいというような味でした。

2012年5月19日土曜日

初もの,エンドウ豆,エディブルフラワー,トマト

 春大根の第1号が採れました!
まだ次々採れるまでには少しだけ時間がかかりそうですが、とりあえずトウが立つ前に採れたので一安心です。
一気に暖かくなった為、間違いなくトウが立ちますので、100%収穫できるかと言われると、たぶん無理だと思います。
 スナップエンドウの花が終わってしまったようです。
花が付かないということは、今成っている豆を採り終わったらお終いってことなんですが、ちょっと早いかな?って気もします。
まぁうちの畑の事なので、終わったと見せかけて、突然復活なんてこともたまにありますが、そっちにあまり期待しすぎないように見守っていきます。
個人的には、スナップエンドウの甘さが好きなので、ちょっと残念。
 絹サヤはまだちらほら花が見えるのでもう少しだけ採れ続けそうですね。

この豆たち、皆さんは茹でる派でしょうか?
私は完全に炒めるのが好きです。
ごま油で炒め、ほんの少しの醤油で香り付けし、一味とマヨネーズをつけて食べると美味しさ爆発です!!

 うちのエディブルフラワーたちです。
この花全部食べられます。
左にはルッコラの花,ラディッシュの花,のらぼうの花,小カブの花,セージの花が入っています。
右の青い花はボリジっていうハーブの花ですワインに浮かべたりする花らしいのですが(私はあまりお酒飲まないので分かりませんが)ワイングラスに入ってたらオシャレ度アップしそうですね。
残念ながら、特にアブラナ科系の花は日持ちしないので、販売機等には入れられませんが・・・
本当はサラダにこういった花を散らすとすごくオシャレで見た目にも美味しいです!!



品種実験用のトマト畑です。
ここには極少量ずつですが、7種類植えてあります。本当は4種類だったのですが、3種類ほど苗を頂いたので、ここで植えてみました。
来年以降どの種を取り入れてどれを止めるか色々考えるための畝です。

Brandywine pink(ブランディワインピンク)
1889年にアメリカの種苗会社で発表され、その後数社で取り扱われたものですが、いつの間にかどの会社でも取り扱いが無くなり、消えていた品種です。
一度は消えた品種ですが、アメリカのとある一族の経営する畑でこのBrandywineの系統を80年間守ってきており、1980年に復活を遂げました。
とても古い品種なので、日本に今あるトマトとはちょっと変わった味がするとは思います。特に甘さでは違いが出るでしょうが、何せ吉田農園でも今年初導入なのでどんなふうになるかは不明です。
因みにエアルーム品種なので種が採れます。


Cherokee purple(チェロキーパープル)
アメリカのテネシーの先住民族チェロキー族が守ってきた品種です。
これも今年初導入ですが、味はBrandywineに近いと書いてありました。
また、大玉で、紫というより赤の凄く暗く濃くした色のようです。
こちらもエアルーム品種で、種取りできます。

Gold medal(ゴールドメダル)
赤と黄色のバイカラートマトです。
写真を見ると、ゼブラ系のバイカラーではなくグラデーションのかかった色のようです。
たぶん内部までバイカラーのため、スライスすると断面がおもしろいというので選んでみました。
味は甘いそうです。でもエアルームですから、多大な期待はダメですよ。

ルネッサンス
これは愛知県名倉地区で作られたトマトです。
味はウマい甘いって感じだそうです。
導入するかしないか3年間考えていた品種ですので、なにげにちょっと期待してます。
皮が極薄く、実が詰まっているため水に沈むのが特徴なのだそうです。
先端が尖っていて実も柔らかいため、市場性は悪いようなので、うちのようにお店に直接出して店舗に並べてもらうというスタイルには合っているように思います。
単為結果性といって実が付きやすい特性を持つようなので、トマトトンは不要と謳われています。(まあうちには関係ありませんが)

ピッコラカナリア(もらった苗)
ミニトマトです。
色々な種類のトマトがありますが、ピッコラルージュだとか、マウロさんがらみの系統の品種です。
予定していなかった品種なのでよく調べてはいませんが、ピッコラルージュと同じ感じであれば、細長系の実で、そこそこ甘そうですね。Brixでは大体6~8位かも?うちは露地なので6前後でしょうか?まあ想像ですのでよくわかりません。
ちなみにピッコラルージュは去年調べて、育てる前にボツにした品種です。
3本だけなので、本腰入れて調べていませんが・・・
たくさん実が付いてき始めたら色心ついて、調べて、さも分かっているように自慢する可能性大ですがね(笑)。

オレンジオーレ(もらった苗)
オレンジの中玉トマトですね。
フルーツトマトがオレンジ色だ っていう感じと思います。
なんとかオーレ(レッドオーレのような)のトマトは初めて育てますので、うちのフルーツトマトとどう違うかな?っていうことを調べてみたいと思います。

?紫の小玉(もらった苗)
もらった苗ですが、これは完全に名前を忘れました。
バイオレットなんとか?とかなんとかバイオレット?とか言っていたような・・・
いまいち思い出せないのですが、紫色なので、たぶんアントシアニンだとかを含んでるんでしょ?タンニンだったら渋いもんね?そんなトマトは売れないでしょうからね。
違ったらごめんなさい。
味形分かりませんので、お楽しみに。
万が一、品種わかったらたぶん書き込みます。


2012年5月16日水曜日

ミニトマト 脇芽かき 番犬2


これはミニトマトの畑です。
今年はこの1畝に4種類のトマトが植わっています。
・Sun gold
2004年だったと思いますが、トマトの美味しさを比べるというアメリカの大会でミニトマト部門世界1位になった品種です。
オレンジ色というか山吹色というか太陽が当たると輝くので確かに金色にも見えます。
アメリカではキャンディートマトと言われるように甘い品種です。
とても皮が軟らかく、雨が降るとすぐ裂果しますが、長期間実るトマトです。

・イエローアイコ
黄色い砲弾型のミニトマトです。同じ名前のアイコが赤いのに対しこちらはレモンイエローの実がつきます。
アイコと同じくというかミニトマト系全般に言えることなのですが、甘い品種です。
昨年は、苗を購入した際、間違いがあったので、イエロートマトが実りませんでしたが、今年は育てたので種に間違いなければ実ります。

・ピンキー
まん丸ピンクのミニトマトです。
おそらくオオミヤや桃太郎といったトマトの小さい版という感じの色だと思います。
調べてみましたが、甘くて 皮が薄く 丸くて 小さくて ピンクでかわいいということまでしか分かりません。
今年初導入なので、どういう形になるか、どんな味がするかは実際うちの畑で育ってみなくては分かりません。

・Mr浅野の傑作
単純に名前で選びました。
このMr浅野さんという方がどんな人かも分かりませんが、物凄く寡黙で、頑固一徹な職人肌で、物凄い品種を作り出した人という、勝手な私なりの浅野さん像をイメージしてしまいました。
種袋の前を30分くらい買うか買うまいかウロウロと歩いて悩んでいましたが、浅野さんも自信が無ければ自分の名前の隣に傑作なんていう言葉を入れたネーミングにするまい!と思い、購入を決めました。
ただ、この品種はミニトマトというよりミディトマトサイズのようです。
うちはフルーツトマトを作るので、見分けがつかないかも知れないというのも迷った原因の一つです。

今日は脇芽掻きの作業です。
トマトを育てたことのある方ならやったことがあるでしょう。
茎と葉の分岐点から小さな芽がチョコっと出てくるのです。
これを放っておいても脇芽が成長して実を取ることができますが、木全体の栄養は根っこというインプットしかないため、花が付いても落花してたくさん実が付かないとか、繁茂しすぎて湿気がたまり病気が発生したり、あまり良いこともないので取ってしまいます。
たまに、風で折れてしまって生長点が無くなってしまったり、脇芽かきを失敗して生長点を切ってしまった時に、脇芽を1本伸ばしてそっちを主軸にすることはあることはあります。
それと、脇芽を取り忘れて花が付くくらい大きくなってしまった時、その脇芽を取って地面に挿しておくと、ちゃんと成長して実をつけます。
うちでも苗が足りなくなったときとかに、挿し木をして場所を埋めることがあります。

芽掻きで最も注意しなくてはならないのは、病気です。というのも、トマトの菌やウイルス系の病気は接触感染で広がることがあり、芽掻きはそもそも木に傷をつける行為なので、病気を蔓延させてしまう大きな原因の一つだったりします。
病気株を見つけたら早めに抜き取り、他の健康体には触らない。手や鋏などの触ったものを綺麗に洗い落す。こういったことを注意して行わないと、全滅という憂き目にあうことがあります。


うちの番犬2
ボーダーコリーの ダイズ ♂ です。
とにかくよく吠えてうるさい。 
甘えん坊でやきもち焼き  番犬1のアズキをかまうと吠える率100%です。
超内弁慶
犬種として頭は賢いという噂はあります。
キャッチボールが好きというか、飛んでいるものを取るのが好きみたいなので、ホースで水を飛ばすと捕まえようと飛び回ります。水遊び大好きなくせに風呂嫌いみたいです。

とにかく吠えまくるので、番犬としての存在感はピカイチです。

2012年5月14日月曜日

麦刈り

 今日は麦刈りです。
今年は3ヵ所にライ小麦を播いたので、おそらく4日前後はかかる見込みです。
吉田農園ではライ小麦というライ麦と小麦の間の種類を毎年播きます。
ただし、これは収穫して製粉して食べるというものではありません。
だから、受粉して実が完全に成熟してしまう前に刈り取らなくてはなりません。
以前父がこの麦を粉にしたことがあったそうなのですが、パンを焼いてみたら気泡の入った生麩のような、なんとも重くてパサっというか湿気ているというか、真ん中がベコっとへこんだ塊ができてしまったそうです。
調理の失敗かは定かではありませんが、私も薄っすらと「何これ?」って言った記憶があります。


刈り取りは、よく河川の土手や何かを刈り取る機械を使います。
先端のブレードが高速回転して切る機械なので中々危険な代物です。操作する時に人を切らないというのはもちろんなのですが、小石などの小さくて固いものを引っ掛けないように気をつけて作業しなくてはなりません。結構な勢いで飛びます。
あと、暑くなったときに鬱蒼としているところを刈るときはカエルに注意しないと、真っ二つに割れたもの(けっこうグロテスク)を目撃したり、足が飛んできたりすることになったりするので、精神的にも覚悟が必要です。(今回はまだカエルはいない時期なのでこれは必要無し)
エンジン付きの機械をぶんぶん振り回すので力仕事ですね。

今年は風が強い日があったり、大雨があったりで、多くの麦が倒れてしまっていたので、刈り取りが非常に大変でした。

刈り取った麦は食べません。ここの麦は敷き藁に使います。藁ってすごく高価なんです。こんなものをいちいち購入していたら、破算です。
刈り取った後、リアカーに積み込んで(左)、果菜畑へ持っていき(中)、畑の歩くところに敷き詰めます(右)。何回も何回も積んでは運び敷き詰める作業なので、まさに体力勝負です。佐藤さんたちには感謝です。
この敷き藁の意味は、雨の日の泥跳ね防止と、雑草防止です。これも大々的に行う農家向けに、それ用の資材があったりもするのですが、うちでそんなもの買ったらやっぱり大赤字です。

農家は緑肥というものを使うことがあります。これはその一環でもありますが、うちでは畑に鋤き込むのは根の部分だけです。そこだけで十分窒素固定されていると考えます。
麦の生えていたところは窒素固定のため、果菜類の畑は敷き藁のため、しかも使い終わったら畑に鋤き込んでしまえば微生物が分解して来季の肥料の足しにもなる。ほら無駄が無い!食べることが無くてもありがたい作物です。



今日は祖母に収穫作業をお任せしてしまいました。
そのあと、草むしりとチョウチョ取りでした。
花盛りのアブラナ科の畑や草原のようになった軟弱野菜の畑の周りで、虫取り網持ってチョウチョ追っかけまわして捕まえる。ここまではかなりメルヘンチックなんですが、捕まえた虫は確実に息の根を止めるところが仕事の感じですね。
卵を産まれる前に潰してしまう大切な仕事なのですが、知らずに見ていると完全に戯れて遊んでいるとしか見えません。
しっかし大正生まれの86歳あちこちよく走りまわる!!

そういえば、吉田農園のロゴになっているシルエットのチョウチョ取っている方は、祖母です。