2012年6月26日火曜日

一週間ぶり


 この一週間ブログ全然触ってませんでした・・・そういえば台風以来です。
だから、今更ですが、台風が来た後の畑の様子からです。

右:台風直後のトウモロコシ畑です。
バッチリ寝てしまっていますね。全滅かと思いました。でも、このトウモロコシ達は、この後再び自力で立ち上がります。祖母曰く、トウモロコシは昔から、倒れてしまった後に人の手で立ち上げては、根をいためるからダメだと言われてきたそうです。実際にこの日の夕方には雄穂は上を向き、今ではバッチリ起き上がってます。根って大切です。

中:これはインゲンです。
横風にあたり、根元が切れてしまったものもあるので、葉はしおれてしまい。実も擦れて傷だらけでした。蔓が絡まっていて支柱に触れず、立て直すことが出来ないので、このまま様子を見ます。
6/26現在は何本かは基から切れていたので既に枯れてしまっているものもありますが、それでもたくさんの実をつけてくれました。
ただ、この時のダメージは完全には拭えず、そろそろお終いっぽいです。

右:トマト,キュウリです。
こっちはそんなにダメージありませんでした。
同じ支柱で支える野菜でも、これだけの差があるのは、刺さっている支柱の深さではありません。
この差は方位です。
インゲンは東西の方向に畝を作ってありますが、果菜類は台風のシーズンまで立っていることがある上に、今年は南側に壁となる建物が無い畑なので、南北方向に畝を作りました。
こうすることにより、台風の風は北に抜けていくことが出来、支柱にも野菜にもダメージが少なかったんです。
  

 すごい野菜を作りたいな と考えていて、何気なく種袋を見ていたら、かなりインパクトのある袋を見つけてしまい、即購入しました。
この野菜はビーツです。ビーツの中でも甘みが強い品種です。
断面は、凄いです。昨年から導入したのですが、ビーツの持つ独特の土の匂いは、デトロイト種という真っ赤なものよりは少なく、誰かのいたずらで、食紅でも入れたんじゃないかというぐらい強いインパクトのある野菜です。
残念ながらビーツ自体が、日本ではあまりたくさん売れるものでもないので、生産量は極少量です。主にレストラン関係で声がかかる野菜ですね。
ビーツはアカザ科のものなので、ホウレンソウなんかの仲間であるのですが、同じ仲間に砂糖大根も所属しており、カブの部分の甘さはその影響ではないでしょうか。
ビーツの調理方法は、酢と塩を加えて水から茹でて、茹であがったら皮を剥き、料理するものみたいです。
酢漬けにして食べることもあるみたいです。ちなみにこの品種は、イギリスでよく育てられているようですが、イギリスではピクルスにして食べることが多いみたいですね。
そうそう 品種名は、Tonda di chioggia(トンダディチオッギア)です。なんだか舌噛みそうな名前ですよね?うちではシマシマのカブと呼んでます。

 落花生
苗が程良く育ったので(左)、植えました(右)。
 昨年のピーナッツは売り切れてしまいましたので、作業中のつまみ食いが無くなって、口寂しいです。
早く大きくなってほしいです。
落花生は収穫しても、すぐには食べられません。生落花生のように茹でて食べることは可能なのですが、生はすごく痛みが早いので、大半は煎ります。
この収穫から煎りあがりまでが約1ヶ月半位はかかるので、私の口に入るのは秋も終盤です。
うちのピーナッツ凄くウマいので、こうご期待です!

これらは、カラスをはじめとする鳥のあん畜生の仕事です。
こうなると野鳥愛護団体とか訳分からない!というような怒りがこみ上げてきます。
トウモロコシには防鳥ネットとテグス。トマト畑にはテグスをはりめぐらせて防御しました。
でもね、防鳥ネットにしろテグスにしろ、タダではないし、手間はかかるし、片付けるのも場所も食うので、ホントに害鳥の奴らには腹が立ちます。

 そんなネットに今日は客がいました。
何鳥かは分かりませんが、引っかかってジタバタしてたので、腹立たしかったけど外してやりました。しかも、ネットの一部は切るハメになりました。
どこか怪我したみたいですが、ネットに穴をあけてまでして外してやる、というところまでしか優しさが出ませんでしたので、後は猫の餌になろうが、カラスにつつかれようが勝手にしてほしいものです。
これが、スズメやカラスやハトだったりしたら、そのまま案山子にするので自由になっただけ良い方です。









おかげさまで、トマト第1号が収穫です。
今年は気温が低かったので時間かかりました。残念ながら、厳密に言うと、初ものは鳥の餌でしたから、第4号位?です。
これから気温の上昇とともにたくさん色づいてくれることを期待してます。

2012年6月19日火曜日

ナス勉強会 収穫トマト3種 自動販売機の野菜

 昨日のことですが、JAが主催する農業の勉強会に参加しました。
この方は三鷹市の中原という地区でナスを中心に育てている農家の星野さんです。
星野さんの作るナスは農林水産大臣賞をとったりする三鷹の農家の中でも、とても有名な方です。
これから数回に分けて、病害虫の兆しや、生理障害や、選定方等具体的な育て方は星野さんを講師として、薬剤や防除方法はJAの方を講師として、ナスについて勉強していくというものの第1回目です。
星野さんの農場ではナスを数千本植えて主に市場へ出荷しているそうです。
うちは有機栽培なので、残念ながら情報を丸飲みには出来ないのですが、使える技術や、知識をうまく取り入れながら、うちなりに工夫して今後に生かせると良いなと思っています。

この時説明していたのはナスの選定方法と、葉の残し方でした。
このナスは千黒2号という中長茄子だそうです。
 これは、星野さんのナスの別種です。
寺島ナスという種類で、日本の古いものだそうです。
形は卵型で中長茄子程は大きくならないそうです。
味は中長茄子と比べると固いようですが、加熱するとトロトロに柔らかくなるとおっしゃっていました。
それでも市場の動向としてはやはり売れ筋は中長茄子なので、目測で大体全体の1割程度の本数、この寺島ナスを育てていました。
この種の特徴は、接間に葉が2枚で次の実がなるとのことなので、実る個数は多いのかもしれません(千両2号等は3枚)。
 これは今朝の野菜です。
トマトが色々なって綺麗でしたので、1枚撮っておきました。
この中で赤いのがフルーツトマト,オレンジのがオレンジオーレ,ピンク色がピンキーです。
今日の夜から台風なので心配ですが、この後小さいトマトは紫と黄色と山吹色が加わる予定です。













こちらは今日採れた野菜達です。
これらは自動販売機行きの者たちです。
春の端境期とはうって変わって様々な野菜が採れています。
今日はこれ以外にキュウリが大量に採れたのですが、キュウリはやさい村さんに全て行きますので、吉田農園キュウリは今日は自販機には入りません。
キュウリのキュウリ(カボキュウではないもの)を食べたい方はやさい村さんに行ってみてください。

2012年6月18日月曜日

インゲン 大根 小さいメロン

 ここのところ、初ものラッシュです!
先日少しだけインゲンが採れたのですが、今日は、本格的に収穫して、初ものから大ラッシュとなりました。
これは蔓有りタイプのインゲンから収穫したものです。
これらは今日やさい村さんに全て納品となりました。
てことで、いつも通り、今日の午後以降にやさい村さんで吉田農園インゲンを手に入れた人は、初ものです。

蔓有りインゲンは、今日のお昼に、ごま油で炒めて塩コショウで味付けというものを食べましたが、蔓無しインゲンと比べると、いくらかこちらの方が弾力があるかな?という印象で、味はとても濃かったです。
あくまで好きずきですが、サクっとした食感なら蔓無し,プリッとした食感だと蔓有りという感じですね。
どっちが良い?みたいな問いかけ口調ですが、うちの夏のインゲンは90%以上蔓有りなので、この時期のインゲンは必然的に味が濃くてプリッとすることになりますけどね。


 大根
これはもうどんどん収穫しているものですが、大きさが半端でなくなってきました。
大根の上にチョンと乗っているのはインゲンではありませんよ。キュウリです。
ここまで大きくなると、うちの販売機には収納出来ません。
大体吉田農園の大根の目安として、700g以上と考えているのですが、これは2kgくらいはあります。どちらも1本単位なので同じ金額と考えると、量としては相当お得です!
味がどんなものかというと、 大根は、煮物なんかの場合、皮を厚めに剥いて煮たりしますが、ピーラーで薄剥きにしたくらいの大根をぶつ切りにして煮たものでも、皮の下のエグ味と臭みがほとんど無く、火の通りや味の滲み込みも早いです。
葉っぱも味が強いです。ほろ苦さも菜っ葉の味も濃いので、油揚げとめんつゆで炒め煮のように調理すると、お酒のあてにぴったりですし、日持ちがするので、冷蔵庫で残ってしまってもスパゲッティと合わせて醤油味のパスタのようにリメイクしてもすごく美味しいです。


メロン
ちびっ子メロンです。
もうゴルフボール位になりました。
予定では野球ボール~ソフトボール位の大きさになるはずです。
小さいまま完熟なので、実が割れない為、マスクメロンや夕張メロンのような網目のサシは入らないみたいです。
いつ取れるか楽しみです。

2012年6月16日土曜日

トマト 塩トマト小話 トウモロコシ ナス

 tomato
いよいよです。
第1号は、やっぱりフルーツトマトでした。
これで自動販売機等で販売する、だいたい1パック分です。
今日はたまたまトマトが採れた時にボナペティさんからご注文があり、第1号はボナペティさん行きになりました。

塩トマト小話(私が聞いたり読んだりしたことを要約した内容なので、間違えているかもしれません。間違ってたらごめんなさい)

今世界で最も流通量の多い青果がトマトです。
品種も30000~50000種らしいので、野菜の中では一番多いでしょう。
これだけの多品種がありながら、日本のトマトの約75%がモモタロウという系統の種類です。
今巷でよく言われている塩トマトも実はモモタロウだったりします。塩トマトは熊本県の八代という地区で作られます。ここは、干拓したところだったので、土壌塩分が多く、根が十分機能してくれないので、実が小さいのですが、その替わり、木と果実が多大なストレスを受けるので、ふつうのモモタロウトマトではありえないくらい甘いトマトが出来上がるのです。
とにかく、今も昔も市場は色,形が命です。だから、この小粒になってしまうトマトは、ほとんどゴミ同然の扱いを受けていたそうですが、生産する地元ではウマいともっぱらの噂でした。
実際直売所等ではとても人気で、こういう状況になってくると、当該地区のJAも動き出し、塩トマトというブランドトマトを作り出したのです。
こうしてこの地域の独特なものだというイメージが出来上がってくると、市場も儲かるのでガンガン売りますよ!!というスタンスになってきます。大都市圏からは、知る人ぞ知るスーパートマトとか幻の塩トマトとか、メディアからの注目や人気も後押しすることになり、とうとう地方の名もない塩害トマトというマイナスの者から、有名大ブランドトマトとして扱われるようになりましたとさ。

タキイ種苗もこういう状況下では育てることを想定していなかったでしょうね。
まさに怪我の功名です。

以前、「吉田農園でも塩トマト作ってよ」という声があったのですが、上記の成り立ちが特殊なので、残念ながらうちでは出来ません。というか、関東地方では八代地区で使われている物と同じ種を使うと、たぶん普通のトマトが出来ます。








トウモロコシ
雌穂(しすい,雌花です)が出てます。
この後雌穂の下がだんだん膨らんできて、雌穂が黒くなったら採りごろです。
因みにこの雌穂、南蛮毛といって漢方でもあります。お茶のようにして飲むらしいのですが、血行促進や、むくみの解消に効果があるようですよ。
私は・・・これに関しては飲む気はありません。
収穫時期に、また書き込むとは思いますが、とりあえず現時点で気になった方は覚えておいてもよろしいのではないかと思います。








ナス
元気です!!良い感じの色つやです。
明日から4連続で雨らしいですね・・・
ナスは寒いの苦手なので、調子を崩さないと良いのですが・・・

それとナス科の仲間のトマトも、せっかく完熟しても雨が降ったら割れちゃいます。

2012年6月15日金曜日

初ものキャベツ キッチンひだまり ぼかし

 昨日に引き続き、初ものが採れました。
キャベツです。

今年は春キャベツを植える時期が遅くなってしまい、それでも収穫が可能な品種を色々調べた結果、このキャベツにたどり着きました。
なんとか収穫にこぎ着くことが出来てホッとしてはいますが、やはり虫による被害が大きいですね。
たまたまこの2つはあまり虫害が少ないものを選んで撮影しましたが、全体的には青虫と夜盗虫(ヨトウムシ)の影響は出てしまっています。

青虫はモンシロチョウの幼虫でおなじみのヤツです。
こちらに関して、うちではチョウチョ取りをして、卵の前に親の方を潰してしまいます。
孵化した後は、青虫に関しては葉の表面にいるので、私は鋏で真っ二つ、祖母は手ですりつぶしてしまいます。
ヨトウムシとは夜盗蛾という蛾の幼虫で、字の如く夜行性です。夜行性なのでチョウチョ取りができません。
葉の裏の一カ所に200~300個くらいの卵を産み、孵化後はまとまって葉の裏側の面を薄く食害していきます。
ある程度大きくなるとあちこちに散らばり、昼間は葉の裏側や、芯の近くや、大きくなると土の中等、日のあたらない場所で活動し、葉脈以外の部分を食べてしまいます。
キャベツなんかはレースのようにスケスケになってしまいます。


 キッチンひだまりさんです。
三鷹市を流れる多摩川上水の極近くにある、隠れ家的な雰囲気で、とても落ち着くレストランです。
住宅地のど真ん中にあるので、私も初めてお邪魔した時は、(ここら辺だよね?)と心配になりましたが、お店の前に来ると雰囲気ですぐに分かりました。
介護士の方もいらっしゃいますので、まさにどんな方でも快適に食事を楽しむことができるところです。
うちの近所の人は結構知っている人も多く、「吉田農園の野菜をひだまりさんで食べたよ」と言ってくれる方もいらっしゃいます。
うちのダイズ(番犬2の方)は、近所のボーダーコリー大好きな方に連れて行ってもらって、たまにここにおじゃまします。
詳しい場所等はリンクの方をごらんになってみてください。


ぼかし
これは、吉田農園の資材の中でもトップクラスに重要なものです。
古くは各農家で土着の菌を用いて作られていたものですが、化学肥料等が台頭してきた後あまり注目されなくなってしまっていた資材です。
うちは米ぬかを使っていますが、油粕やふすま等のものでも作れるようです。
作り方は、米ぬかに、水,種菌となるもの(納豆,ヨーグルト等の発酵食品),糖,貝殻の粉,あかね を混ぜて撹拌し、数ヶ月間発酵させて、ぬか漬けやチーズのような芳醇な香りになったところで出来上がりとなります。(これは吉田農園レシピみたいなものです。作り方は農家によって様々です)
これから夏なので、水分量を抑えないと、発酵でなく腐敗になり失敗となってしまいます。
失敗すると、黒っぽくて、ドブ臭とウジ虫のとんでもないグロテスクなものが出来上がってしまいます。
今年は、昨年作ったぼかしを、未発酵ぬかに混ぜて、水分と糖を加え仕込みました。

ぼかしは、肥料としての効果は化学肥料に比べて遅く、化学肥料ほど強力かつ爆発的にはききません。ただし、そもそも野菜を育てるときに、栄養過多となると、虫と病気を呼び込みますので、うちの畑にはとても合っているようです。
他の目的として、この中には、酵母生菌や酵母,他多種の菌類がウジャウジャいますので、特に細菌系の病気には使用したりもします。
植物は、病気が発症してしまうと、ほとんど治りません。このぼかしも発症した病気を治すことはできません。ただ、進行を少し遅らせることができますので、今なっている実を採るまで生きていてほしい というような感覚で使います。

家庭菜園やプランター栽培を行っている方へ
そもそも病気0で100点満点を望むのであれば、化学的に消毒してください。ってことになりますので、知恵を絞って色々試してみることが一番だと思います。その場所に合った方法が何か見つかれば、その方法は大切にしてください。本来、そういう経験や工夫が農家の財産なんです。
それぞれの場所や環境によって効果はあったり無かったりというのが有機農法の世界です。


2012年6月14日木曜日

初もの 門 生姜


時期が多少前後しますが、ナス,インゲン,ズッキーニが採れ始めました。
とりあえずまだ採れた!ってとこなので、今後木の成熟とともに本格的な収穫に向かいます。


これは家の門の所に植えておいたラズベリーとローズマリーとラベンダーです。
なんだかイングリッシュガーデンのような色遣いだったので、一枚撮ってみました。
ラベンダー以外の2種類は問題なく食べられます。
ただ、通りに面しているので、泥棒かと思われないか、たまに心配になります。












こちらは生姜です。
芽が生え始めました。
生姜は芽ぶきまでに時間がかかりますので、生えてくるまでどうなってるのか?というのが毎年不安になります。
まだちらほら見える程度ですが、7月中から下旬には採れるかもしれません。
今年は遅めの植え込みだったので、どう影響するかはわかりませんが・・・

2012年6月8日金曜日

人参 枝豆 長葱

人参


人参の間引きです。
うちでは人参の種は「ごんべい」という種まきの機械で一列ずつ播きます。
この機械は、手押し車のような形をしていて、押していくと種が機械の下からパラパラと一列に落ちていくというものなのですが、一か所に何粒かまとめて入ってしまうので、人参の形と大きさのために芽が出て、ある程度大きくなったところで間引きを行います。
今は右の写真のように大体鉛筆より少し細いサイズだったので、収穫はまだ先になりそうです。

 枝豆
写真の5列が枝豆です。
右の畝から植えていきましたので、トウモロコシのように段になっています。
こちらは右の写真のように鞘は付き、あとは豆が充実してくれるのを待つばかりです。
おそらく6月の中旬~下旬には第1号が採れると思われます。
毎年うちの枝豆は味が濃くて香りが強いので、枝豆が嫌いな人にはお勧めしませんが、好きな人はかなりハマると思いますよ。






これは、以前紹介した長葱のその後です。
植えてから風や雨が落ちてきたので、風化作用で畝がだんだんと埋まってきています。
前の写真と見比べてみると、今山になっているところが、以前はテーブルのように頂点が平らだったのですが、雨風に当たることによって角が落ちて三角形になってきているのが分かると思います。
もう少しネギが大きくなってきたら、この山をだんだんと崩していって、最後は山のてっぺんから緑の葉が出ているようにしてきます。
冬収穫なので、まだまだ成長の中では序盤です。

2012年6月6日水曜日

トマト インゲン ジャガイモ 小松菜種採り

トマトの進捗状況です


 オオミヤ
大きさは出来上がってきました。
あともうひと伸び成長してくれた後、色づきが始まりそうです。
まだ実が小さい木もありますので、徐々にってとこです。
こちらはフルーツトマトです。
色づきが始まりました。ただ、全体の中でもこの1粒だけです。
この木は第5段目のつぼみが付いて、第4段目も花が咲き、小さな実も見えているので、成長としては順調です。

 これはたぶんオレンジオーレ。
オレンジのフルーツトマトです。
やはり収穫まではフルーツ系の種類の成長が早いです。

F1で、やはり耐病性は持たせてあるようですね。
フルーツにしろ、オレンジオーレにしろ、病気には強いです。
おなじF1なのにルネッサンスはどうしたんでしょう?
現在病気っぽいです。

耐病性って、種にもそういう能力を持たせることが出来るんです。
ホームセンターなんかへ行って種コーナーを見ると、種袋に「Tm○○」だとか「Cf○○」といった種類があります。(特にトマトが分かりやすい)これが、病気抵抗性の表示だったりします。
 さてこの実、なんだか分かりますか?
葉っぱがあるので、察しの良い人は分かるかもしれませんが、ジャガイモです。
ジャガイモって、花もつけば実もつくんですよ。ちょうど賀茂ナスを思いっきり小さく緑にしたような形です。
まあ、考えてみれば実をつけなければ、新たな品種を創ることもできないでしょうし、そもそもナス科ですので、なって当然なんですよね。
食べることもないので、実際育てたことのない人なんかは見る機会も無いですし、知ってて別にすごく得もしないので、ちょっとした時の自慢話のネタの一部にでもしていただければ幸いです。
当の私も完全に「ねえ!知ってたー?」っていう感覚で書いてますから。

 これはインゲンです。
これは確かMange tout BEURREだかっていう黄色いインゲンだったような・・・そうじゃなければサクサク王子っていう緑のおなじみのヤツです。
残念ながら種播くときに「こっからこっちが何の種類」的なことをこのインゲンに関しては忘れてしまったんです。
まあ食べごろになると色が変わるので、一目瞭然なんですけどね。

こちらは蔓無しタイプのインゲンです。
この近辺では蔓無しタイプの方を育てる方が増えているような気がしますね。
たしかに、蔓無しの方が育ちも早いし、支柱もいらないのでお手軽ですからね。
 こっちが蔓有りタイプです。
それぞれに長所短所はあります。
蔓有りの長所は、一つの木から取れる実の数が蔓無しに比べて圧倒的に多く、長期間収穫が出来るところですね。
短所は支柱立ての必要性と、生長速度の遅さと、とても大きくなるってとこでしょうか?
味は、鞘の感じは蔓無しのサクサク王子っていうのが食感が良いです。
蔓有りは食感より味が良いと私は感じます。
黄色インゲンはうちの中では普通の味ですが、これは見た目のインパクトでしょう。

昨年はこれに加えてココローズだの秋縞ささげだの育てましたが、ココローズは固いので止め,秋縞ささげは高原のものなので東京の暑さに耐えられませんでした。




小松菜の種取りです。
花も終わり実が付いたら、ぷっくり大きく膨れた鞘の株をいくつか刈り取って、乾燥し、叩いて種を鞘からはじき出して、鞘や茎の不純物を取り除いて、来年の種として種入れの中へ保存します。
この後ルッコラ,サルバチコ,長葱,のらぼう等を同様に種を収集します。



2012年6月5日火曜日

ナス エンドウ豆終了 吉田トマコ バーナー

 ナス
ナスのトンネルを外して、支柱を立て、サスを取り、誘引しました。
今年はかれこれ長いことトンネルの中にいましたね。
ナスは、トマトとは違い、上部に大きく開かせて支柱を立てて、2本の芽を伸ばして誘引していきます。
3本の芽を伸ばす方法もありますが、うちでは2本立てで育てます。やり方はその農家によって様々なんですね。
このナスなんですが、果菜畑の中で最もアブラムシが集まりやすいのです。
だから、棒を固定したり、サスを取るときにマルチをよく見て、ビニールの表面に油の霧をふいたようになった場所の木は、すべての葉っぱを裏返してよく見て、ついている場合は手で撫でるようにして虫をすり潰してしまいます。
今年はそれほどたくさんはいませんでしたが、3本ほどつき始めているものがありましたので、これから増えていくと思われます。
早めにHotな液+木酢で対処しなくては!
 こちらはスナップと絹サヤです。
黄色くなりはじめ、うどん粉も出だしましたので、絹サヤ,スナップエンドウとしてはもう終了ですね。
これらの豆が終ると、そろそろインゲン豆が始まります。

お疲れ様!また来年!!

と言いたいところですが、残った膨らみ過ぎてしまった豆を採って鞘をむき、グリーンピースとしても使えますので、もう少しだけこのままキープです。
 これは、毎年同じ所から出てくる吉田農園オリジナルのトマトです。
名前は『吉田トマ子』
 ハウスの苗置き場と、植え木場の間から毎年生えてきて、何もやらないのに実をつけます。確か先代が10年ちょっと前くらいに、九州のどこかの固定種だか何だかの種をどこからか貰って、試しに植えたところ、ここに定着して以後この場所が夏の間の定位置になっています。
因みに、3年前と2年前に、この出てきた苗を、ちゃんとした圃場に移植しましたが、うまく育ちませんでした。私は、自分の居場所と信念を曲げない感じが好きです。
大きさはフルーツトマト位で、味は、フルーツトマトだぁ?一昨日来い!!と言わんばかりの男っぽい濃いトマト味です。名前は「トマ子」って女子気味なんですけどね。
このトマトは普通には育てていません。数は生えてきた本数だけですので、その年によって収量も違います。
だから、うちのトマトの中でも希少な品種といえます。





火炎放射

これらは農家のデンジャラスアイテムの一つ バーナーです。どれも1300度前後の火を吹いて色々燃やしますが、それぞれ火力や用途があります。

吉田農園は農薬の類を畑に使用しません。
だから、虫だとか草だとかは基本は手で殺しますし、草もむしります。
ただ、毛虫などの触れないものや、びっしり草だらけになったエリアなんかはまとめて焼きます。
↑これは、可燃性ガスを使ったガスバーナーです。パワーは中位ですが、燃費が悪いので使うところは限られます。
以前アーティチョークがアブラムシだらけになっていましたが、その時に、葉は燃えないけど、アブラムシは焼け死んでしまう程度にさっと火を入れました。以前の文章にはDeath Souseのホットな一撃!とか書きましたが、あの後雨が降ってしまい流れてしまいましたので、物理的にホットな一撃を加えました。
ただし、これは最終手段です。葉にもある程度のダメージはおこりますし、焼くことの出来る作物も限られますので、本来は木酢液等で散らします。(ナスやキュウリ等にこれをやると、たぶん木自体が死滅しますし、マルチや敷き藁が危険過ぎます)

 ←これは灯油のバーナーで、火力はうちの中で最強です。
試しに毛虫だらけになってしまったお茶の木→の毛虫を退治しましたが、毛虫だけでなく、こうなります。

因みに、この場所にハーブを植えようと思っています。近々このお茶の木は取り除きますが、木を取り除くときに毛虫がいる方が困るので、今回はこれで正しいのです。

このバーナーは火力も重量もあるので雑草用です。




これはピンポイントで毛虫やカイガラムシ等を焼くときに使います。
使うと→のように木全体にはダメージがいきません。
軽いので使いやすですが、いかんせんパワーが少ないので、ぼさぼさになった草にはあまり効果ありません。


と、こんなバーナー類ですが、枯れ草や、ビニール類の近くで使うような暴挙には出ません。
使い方は、燃えづらい青い葉や、みずみずしいものをターゲットとして使うものなので、もしご自分の家庭菜園や、庭いじりなどで使われる方は細心の注意を払って使ってください。
ボサッとして使っていると火事になる可能性のある、非常に危険なものです。